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SKYLINE

夏の風が 窓を揺らして
寝ぼけた目で 見上げた空の向こう
雲の隙間に 溶ける光の
退屈そうな笑い声
通りを行く 風の行方を見つめ
真夏が見た 夢のかけらが今
窓を開いて 動き始める
駆け出すように飛び込んで

風を追い越して 押し去る景色と 
思い出の間を走り抜ける
パステルブルーの夏風に乗せて
何一つ変わらないままの 
ありふれたストーリー

何度目の旅路と
何度目の景色と
無くしては描いて
忘れては重ねて

窓を開いて まぶしい光の
退屈そうな笑い声

風を追い越して 過ぎ去る昨日と
思い出の間を走り抜ける
パステルブルーの夏風のせて
あの日の小さな願いと
何一つ変わらないままの
ありふれたストーリー

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